大相撲・朝乃山が富山県出身力士で太刀山以来、111年ぶりとなる大関昇進を決め、高岡・戸出出身の江戸時代末期の大関階ケ(かいが)嶽(たけ)(1817〜1868年)の資料を収集している柳澤一夫さん(84)=高岡市戸出町2丁目=は、朝乃山とともに戸出の名大関にも注目が集まることを期待している。 階ケ嶽は越中砺波郡戸出村の百姓の家に生まれた。1839(天保10)年、地方巡業に訪れた力士鏡岩に見いだされて二所の関部屋に入門。2回の幕内優勝を果たし、横綱の地位がなかった当時、最高位となる大関に昇進するなど、約20年間に渡って活躍した。 柳澤さんは、当時描かれた階ケ嶽の浮世絵2枚を自宅で保存している。浮世絵には大関時代の刀を携えた姿と、愛用の扇子を片手に市中を歩く様子が描かれている。 柳澤さんによると、階ケ嶽は朝乃山との共通点があり、身長188センチで、四つ相撲を得意としており、真面目な性格と端正な顔立ちで人気があった。浮世絵の種類が他の力士に比べ、数多く描かれている。 柳澤さんは15年ほど前から関連資料を集め、年譜やプロフィルを作っており、浮世絵とともに町内の文化祭や高岡市福岡町歴史民俗資料館で展示している。 日本相撲協会によると、朝乃山は富山県出身力士として江戸の剣山(つるぎさん)と階ケ嶽、明治の梅ケ谷と太刀山以来、5人目の大関となる。 柳澤さんは「朝乃山は階ケ嶽と同じように人柄が良く、越中人らしさが出ている。大関でも自分の相撲を貫いてほしい」と話した。