2018年8月の台風で倒壊し、再建中だった加賀藩祖前田利家をまつる高岡市天然記念物「戸出御旅屋の高野槇(こうやまき)」(同市戸出町3丁目)の鳥居が24日までに完成した。氷見市の建設業者でつくる「ひみ里山杉活用協議会」が地元産ヒノキを使って作った。神事が行われる4月に設置される。 高野槇は戸出の開祖川合又右衛門が植え、樹齢約390年と伝わり、高さ約20メートル、幹回り約4メートル。個人所有となっており、地域の催しなどで不定期に公開している。 倒壊した鳥居は約50年前に建てられ、高さ約205センチ、幅約273センチでスギで作られていた。柱の根元が腐食し、もろくなっており、18年1、2月の積雪の重みと同8月の台風の強風に耐えられなかった。 ひみ里山杉活用協議会長を務める丸谷芳正富大名誉教授(69)は建築が専門で、戸出の町おこし活動にも関わっており、再建することにした。 鳥居は丸谷会長が設計し、河原林業(氷見市)がスギよりも腐りにくいヒノキを調達し、大谷組(同)が3月上旬から1週間かけて仕上げた。高さ約260センチ、幅約270センチで、人が通れる程の大きさにした。鳥居の柱と地面が接する部分は、腐りにくいように水をはじく銅板を巻く。 丸谷会長は「戸出の歴史とともにある高野槇を守る鳥居が出来上がった。春の神事に間に合わせることができてよかった」と話した。