能美市を中心に福祉施設で人形劇や手品などを披露するボランティアトリオ「お笑い演芸会」に24日までに、最年少となる70歳の新メンバーが加わった。バンドが趣味の米田豊さん=金沢市八日市1丁目=で、テレビで偶然知った同会の活動に引かれて演芸の世界に飛び込んだ。4人で平均年齢74歳となった同会は、米田さんの特技である音楽を生かして芸の幅を広げ、日々稽古に励んでいる。 お笑い演芸会はもともと、梶井孝吉さん(74)=能美市福島町=と、友人の坂野精進さん(72)=同=のコンビだった。 梶井さんが介護施設に入所する母を元気付けようと人形を作り始めたのをきっかけに、2016年6月に坂野さんと結成。市ボランティア協議会に加入して福祉施設や公民館を回り、昨年9月に協議会員で元辰口町議の成田吉雄さん(81)=同市緑が丘9丁目=が加わった。 米田さんは友人と組んだバンドで10年以上活動し、2年前からは趣味でウクレレを弾き始めた。ウクレレ漫談家牧伸二さんのカバーが友人に好評で、披露する機会がないかと探していたところ、昨秋に偶然テレビでお笑い演芸会が紹介されているのを見たという。 全て手作りの人形や舞台セットに感銘を受けた米田さんは、能美市の友人を介して梶井さんを紹介してもらい、昨年11月の公演に駆け付けた。梶井さんの提案で飛び入り参加し、ウクレレ漫談を披露すると大盛り上がりとなり、その場で加入が決まった。 現在ではカバーや自作を含む約30種類のネタを集めたネタ帳を作り、公演する場所や時期、観客の層などによりアレンジを加えながら披露している。米田さんは「演芸を通し、地域の高齢者にたくさんの楽しみを提供していきたい」と話した。 このところ新型コロナウイルス感染症の影響で公演のキャンセルが続いており、演芸会代表の梶井さんは「暗い話題ばかりだが、無事終息した後は、新メンバー加入でさらににぎやかになった演芸会が皆さんに明るい笑顔を届ける」と意欲を語った。