白山市の白山一里野温泉スキー場にあるスキー用具のレンタルショップが、来シーズンの営業に向けた支援を呼び掛けている。今季は暖冬でスキー場が過去最短の営業日数となったことに加え、新型コロナウイルスの影響も重なって売り上げは昨季の3分の1にとどまった。「クラウドファンディング」を活用してネット上で不特定多数の人から資金を募り、来季に必要なブーツの更新に充てる。 クラウドファンディングは、レンタル店「一里野アルペン」を営む山口健太さん(38)が専用サイト「READYFOR」で26日午前11時から実施する。目標総額は50日間で133万円。古くなったスキーブーツの新調に充て、137足分を購入する計画だ。 雪が少なかった今季、一里野温泉スキー場は例年より約1カ月遅れの1月18日にようやく営業を始めたものの、当初予定より2週間早い今月6日に営業を終了した。積雪がなく臨時休業した日もあり、営業日数は42日と過去最短だった。 一里野アルペンでは1月下旬、関西からの修学旅行の予約が6件から3件に半減した。新型コロナウイルスの感染拡大で中国からの旅行者も減少。昨シーズンは団体や家族連れで100組以上の利用があったが、今季は3組ほどしかなかったという。 レンタルスキーの利用者には初心者が多い。同店では安全な走行や上達につながるよう、今季から新しいブーツの購入を進めてきた。しかし、売り上げが激減し、来季に更新を計画していた団体客向けのブーツをそろえることが難しくなった。 団体客をあっせんする旅行会社などからもブーツの新調を求める声があり、山口さんは「厳しい状況だが、来季も一里野に来てもらうためには必要な投資だ」と話す。 クラウドファンディングの支援者には、金額に応じてレンタルスキーの無料券などを返礼品として贈る。山口さんは「支援を機に一里野に来てもらえれば、周囲のホテルや飲食店の活性化にもつながる」と期待を込めた。