イオンモール(千葉市)は26日、来年夏の開業を目指し、白山市横江町で「イオンモール白山(仮称)」の建設工事に着手した。金沢市中心部から南西に約7キロ、車で約30分の距離に位置し、約17万5千平方メートルに大型商業施設としては北陸最大級の220店のテナントが入る。地元が歓迎する一方で、金沢の商業関係者は「この近さは脅威」と顧客流出を懸念している。 イオンモール白山は地上3階建てで、敷地は金沢外環状道路海側幹線(海側環状)と県道に面する。北陸自動車道白山インターチェンジに近く、イオンモールは北陸三県からの集客を見込む。 26日、土地区画整理事業区域内の予定地で起工式が行われた。岩村康次社長ら関係者約30人が出席し、建設工事の安全を祈った。 式後、岩村社長は「人のにぎわいが見込まれるエリア。地域発展の一助となる施設作りを進める」とあいさつし、来賓の山田憲昭白山市長は「感謝の一言に尽きる。区画整理当初描いていた計画通りに進んだ全国的に珍しい例だ」と満面の笑みを浮かべた。 「あの場所にあの規模の施設は脅威。まちなかが対抗するには何か手を打たないと」と危機感を募らせるのは、金沢市中心商店街まちづくり協議会の雨坪毅(たけ)樹(しげ)会長だ。 「昔はまちに映画館やボウリング場があって、買い物したりお茶をしたりで一日中遊べた。今はイオンがその場所になっている」と指摘し、アミューズメント施設をまちなかに充実させるべきとの考えを示した。