中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)の菊岡稔社長は30日、2020年3月期の決算会見で、シャープ、米アップルと売却交渉している白山工場(白山市)について「協議は最終段階に入っている」と述べた。白山工場は1日、休止から丸1年を迎える。菊岡社長は遅くとも9月までの売却を目指すとし、「早いうちに示したい」と意欲を示した。 ウェブでの会見に臨んだ菊岡社長は白山工場に関し、液晶パネルの生産は行っていないものの、譲渡に向けて設備の試運転や点検を行っているとした。菊岡社長は「工場を譲渡した後にいつでも再稼働できる状態にしておく必要がある」と説明した。 JDIは白山工場の売却について、昨年度中の決着を目指していたが、新型コロナウイルスなどの影響で交渉が難航していた。 JDIによると、白山工場では昨年6月時点で約400人が勤務していたが、同7月から生産を休止しており、人員は大幅に減っている。シャープへの工場売却が実現した場合でも、現在の工場人員の雇用が確保されるかどうかは不透明となっている。