老若男女問わず楽しめる「スポーツ吹矢(ふきや)」で誘客を図ろうと、加賀市のまちづくり団体「たぶんかネット加賀」は8月、同市熊坂町の北前船主屋敷「蘇梁館(そりょうかん)」で専用のコーナーを開設する。利用が伸び悩む平日の目玉企画として、市民の世代間交流を促すとともに、腹式呼吸法を取り入れた競技を健康増進に生かしてもらう。 スポーツ吹矢は1998年に東京で考案された競技で、長さ20センチのプラスチック製の矢(先端は金属製)を同1・2メートルの筒に詰め、5〜10メートル離れた円形の的に目掛けて放つ。的は中心から外側にかけて7、5、3、1点と枠が決まっており、1ラウンドで5本の矢を吹いて合計点を競う。 高度な運動能力を必要としないことから子どもや高齢者、車いすの人も気軽に参加できる。 たぶんかネット加賀の小矢田進理事長が利用増のてこ入れ策としてスポーツ吹矢の導入を提案し、用具をそろえた。当初はゴールデンウイーク中に体験会を開く計画だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止し、開始時期を8月にずらした。 体験は火、金曜の週2回受け入れる。参加費は1回200円。感染防止のため道具は利用ごとに消毒し、マウスピース代100円が別途必要になる。 蘇梁館は北前船主久保彦兵衛が1841(天保12)年に加賀市橋立町で建てたと伝わる。約40畳の「御(お)居(え)の間」などを備え、現存する北前船主の屋敷では最大級とされる。2003年に現在地に移築復元された。部屋の貸し出しや語学教室などを展開し、週末や休日は和装コスプレが観光客らから人気を集めるが、平日の集客が課題となっていた。 小矢田理事長は「矢が的に当たる際の『スパッ』という音がくせになる。幅広い層に楽しさを伝えていきたい」と話した。