新潟県燕市の若手菓子職人が「学問の神様」と祭られる菅原道真公をかたどった「天神講チョコレート」を商品化した。同市では道真公の命日(2月25日)に学業成就などを願って色鮮やかな菓子を飾る天神講という風習があり、若い人にもっと知ってもらおうと、現代風にアレンジした。14日はバレンタインデー、贈り物としてご当地ならではのチョコはいかが−。

 天神講チョコを考案したのは老舗菓子店「白根屋」(燕市秋葉町3)の4代目で、現在は姉妹店「Patisserie ROOTS(パティスリールーツ)」(三条市須頃1)のシェフパティシエ更科賢祐さん(36)。

 天神講菓子は、落雁(らくがん)の中に餡(あん)を入れた「粉菓子」、砂糖菓子の「金花糖」と「生菓子」の3種類があり、市内各地の菓子店で作られている。更科さんも白根屋で働いていた頃は製造に携わっていた。

 更科さんは以前から天神講菓子の購入者は高齢者が多く、伝統的な粉菓子などは若い人にあまり食べられていないと感じていてた。「若い人に食べてもらえないと、いずれこの風習もなくなってしまうかもしれない」と危機感を抱き、昨年春に親しみやすいチョコの製作に取りかかった。

 白根屋で使われていなかった道真公の木型をデータ化し、市内の企業にプラスチック型を作ってもらった。包装のデザインや製造も市内の別の企業に依頼し、燕市産にこだわった。

 更科さんは「天神講は家族の絆を感じられる素晴らしい風習だと思っている。粉菓子などを否定するつもりはないが、マイナーチェンジは必要だと感じた」と語る。

 今回、一石を投じたことで、新たな天神講菓子の誕生にも期待する。「チョコをきっかけに若い人が天神講に触れるきっかけになってほしい」と話している。

 天神講チョコは「ミルクチョコ」と「ストロベリーチョコ」の2種類あり、756円(税込み)。ストロベリーは白根屋とパティスリールーツのみで販売し、ミルクは燕三条地場産センターや道の駅国上など各天神講菓子展の会場でも販売している。

 問い合わせはパティスリールーツ、0256(47)1075。

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