富山駅の南北を走る路面電車の直通運転が始まって初の平日となった23日、利用客からは利便性の向上や全線均一の運賃を喜ぶ声が聞かれた。

 富山駅と岩瀬浜をつなぐ区間では、富山市中心部のみを走っていた低床車両「サントラム」などが運行する目新しい光景が見られた。富山市奥田中学校3年の馬場万結さん(15)は友人と遊ぶため、越中中島駅とグランドプラザ前駅を往復。「富山駅の乗り換えがなく、早くて便利になった」と声を弾ませた。

 全線で運賃が210円均一となり、通勤客はより利用しやすくなった。同市中島の男性会社員(25)は越中中島−大学前の1カ月の定期代が約半分になったといい、「毎日のように乗るのでありがたい」と話した。

 鉄道ファンの姿も目立った。大学前駅でカメラを首からさげていた同市堀川町の70代男性は、この日1日で全ての路線の電車に乗車。最寄りの南富山駅から岩瀬浜駅までの乗車を「乗り心地が良く、あっという間だった」と振り返った。

■初日1万9000人乗車 富山地鉄推定

 富山駅の南北を走る路面電車の直通運転が始まった21日の乗車人数は延べ1万9千人だったことが23日、富山地方鉄道の集計で分かった。単純比較はできないものの、昨年同日の旧富山ライトレールと富山地鉄の市電利用者の合計人数(1万2千人)の1・6倍に上る。

 ICカードや現金で乗車した人数に加え、1日フリー券を利用した人を4回乗車したと推定して集計した。21日は富山駅などが鉄道ファンや市民で混雑し、ダイヤが最大1時間遅れるなど大幅に乱れたが、事故によるけが人はいなかった。富山地鉄総務課は「県内外から多くの利用があり、大変ありがたい」としている。
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