高岡市金屋町の新森愼之助さん(81)は、同所の空き家を利用し、ウランガラス作品を集めた美術館「ウランガラス鋳芸館」を27日に開設する。微量のウランを着色したウランガラスは、紫外線に当たることで鮮やかな黄緑色に発光する。新森さんは「幻想的な光がもたらす癒やしの効果を感じてもらいたい」と話している。

 新森さんは鋳造機械、材料販売の新森商事(高岡市波岡)の元会長。同社は1916年に同市金屋町で創業し、2005年から高岡銅器のろう型鋳造技術などを生かし、ウランガラスをはじめとしたガラス製品を製造してきた。

 「長年お世話になった金屋町に恩返ししたい」と、昨年末に相談役を退いたのを機に、これまで製造した作品や、世界各国で集めた品々を紹介する美術館を開くことにした。

 館内には高岡の鋳造技術を使って作られた仏像をはじめ、チェコやイタリアの作家が手掛けたステンドグラス、花瓶など計約70種類が並ぶ。作品は紫外線を出すブラックライトで照らされており、館内全体が黄緑色に光り幻想的な雰囲気を演出している。

 空き家になっていた建物には防空壕(ごう)が残っており、展示スペースとして活用。ガラス張りになった床下の作品を眺めることができる。新森さんは「鋳物発祥の地の町おこしになればうれしい」と話している。
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