最大震度6強を観測し、1人が死亡、338人が重軽傷を負った能登半島地震の発生から13年を迎えた25日、輪島市内で犠牲者を悼み、復興に感謝する式典が行われた。住民は地震発生時刻の午前9時41分に祈りをささげ、災害に備える意識を新たにした。
 輪島市門前町の堀端交流広場の石碑「復興感謝之碑」前で式典「3・25の灯(ともしび)」が行われ、住民ら約50人が地震発生時刻に合わせて黙とう。總持寺祖院の鈴木永一監院が読経し、参列者が焼香した。
 式典では総持寺通り協同組合の五十嵐義憲代表理事(72)が昨年6月に国土地理院の地図で県内唯一の「自然災害伝承碑」に掲載されたことを紹介し、次代に伝承する考えを示した。
 来年4月の總持寺祖院の落慶法要に合わせて能登半島地震からの「完全復興」を宣言するとした梶文秋市長のメッセージを、宮下敏茂門前総合支所長が代読。地元選出の宮下正博県議が13日未明の震度5強の地震に触れ、13年前の教訓を後世に伝えていくことを訴えた。
 鈴木監院が無常の世に祈りをささげる意義を紹介し、門前地区の奥原寿区長会長が災害の教訓を確認し合う日だと強調した。
 13年前に自宅が半壊し、13日の地震でも一部で被害があった門前町走出の山口波子さん(86)は「いつ何時地震が起きるか分からない。教訓を忘れてはいけない」と話した。


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