新型コロナの影響で利用がストップしていた富山能楽堂(富山市友杉)で28日、4カ月ぶりに公演が行われた。県宝生会が能楽大会を主催し、出演者や来場者の密集を回避した上で、幽玄の舞台を繰り広げた。

 富山能楽堂では2月下旬に能楽大会が開かれて以来、利用が止まっていた。

 県宝生会がこの日開いたのは春季能楽大会(北日本新聞社後援)で、第1部では県内の各社中の会員が、日頃の練習成果を発表した。当初は素謡15番を予定していたが、コロナ禍で稽古を十分にできなかった社中があり、7番に減らした。

 第2部では県内外の宝生流能楽師らが能「芦刈(あしかり)」や狂言「成上(なりあが)り」などを披露。能楽協会の指針に沿って囃子(はやし)方の間隔を広げたほか、通常2列で座る地謡(じうたい)は出演者を減らし1列にした。

 来場した約100人は入り口で検温し、名簿に名前と入退場の時間を記入。客席を一つずつ空けて座った。今後、県宝生会は対策の効果を振り返り、7月の富山薪能などに生かしていくという。
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