「氷室の日」の1日、近江町市場に恒例の雪氷2個が設置され、買い物客に涼を届けた。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、直接触ることが禁止され、親子連れらが手を近づけて楽しんだ。
 氷室の行事は、加賀藩が冬に氷室小屋に貯蔵した雪氷を、夏に江戸の将軍家へ献上した風習を再現している。湯涌温泉観光協会が毎年、湯涌町の氷室小屋で行事を行っているが、今年は暖冬のため小屋への雪詰めができず、さらに新型コロナの影響で氷室開きも中止となった。
 このため、近江町市場冷蔵庫協同組合で冷凍保存していた湯涌の雪が市場に飾られた。雪氷は縦と高さが各約20センチ、横約40センチで「献上 雪氷」と記した立て札や説明書きも添えた。
 湯涌温泉の旅館で働くパート向シゲ子さん(76)は「今年は行事が無くなって残念だが、まちなかで雪氷を見られて良かった」と話した。
 同温泉観光協会は1日、市と友好都市協定を結ぶ東京の板橋、目黒、文京の3区へ、雪氷の代わりに氷室まんじゅうを贈った。
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