越前和紙の伝統工芸士で造形作家の長田和也さん(60)=福井県越前市=の個展「Plant 2020〜命を聞く時〜」(福井新聞社後援)が7月31日まで、福井市松本1丁目のギャラリーサライで開かれている。ふすま紙を漉(す)く際に模様を付ける伝統技法を駆使し、繊細な風合いが特徴のタペストリーやオブジェなど13点を披露している。

 越前和紙の製紙所を営む長田さんは、30年以上にわたり造形作品を手掛けている。県内での個展は1年半ぶり。

 「森の中の命」をイメージした縦2メートル、横3メートルのタペストリーは、抽象的なさまざまな模様が合わさった大作。高さ約2・5メートル、直径約50センチの円柱形のオブジェは、アメーバ状の単細胞生物「粘菌」を作品全体にデザインした。作品は全て和紙でできており、照明によって表面の凹凸や陰影が浮かび上がり、幻想的な雰囲気をつくり出している。

 長田さんは「新型コロナウイルスによって命を見つめ直す機会になった。作品を通して命について考えてもらえれば」と話していた。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】