白山市の日本遺産認定記念式典・北前船フォーラムは25日、同市美川文化会館アクアで行われた。6月に日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」に追加認定された白山、志賀、大阪府泉佐野の3市町の関係者約230人が認定を祝うとともに、文化財を活用した地域振興の必要性を確認した。
 式典では美川御酒(ごんしゅう)保存会が構成文化財となった祝い歌「御酒」を披露した。矢野和彦文化庁次長があいさつし、3市町に認定証を伝達した。北前船日本遺産推進協議会長の宮元陸加賀市長、北前船交流拡大機構の濱田健一郎理事長が祝辞を贈り、泉佐野市の八島弘之副市長、小泉勝志賀町長、山田憲昭白山市長が順に謝辞を述べた。
 フォーラムでは歴史紀行作家の加藤貞仁氏が「北前船が運んだ富と文化―北陸を中心として―」と題して講演した。小樽商科大グローカル戦略推進センター学術研究員の高野宏康氏、金大地域創造学類の青木賢人准教授を交え、北前船の歴史的意義や観光資源化の課題について話し合った。
 白山市は25日、美川・湊地区の文化財や特産品を紹介するウェブサイト「本吉湊から白山丸、出港」を開設した。構成文化財である珍味「フグの卵巣のぬか漬け」を販売する店や、船主らが信仰した藤塚神社などを掲載した。
 同日は北前船関連施設を巡るバスツアーも行われた。美川文化会館アクアを発着点に約40人が石川ルーツ交流館や呉竹文庫などを見学した。

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