認知症の妻介護し13年、救われた一言

認知症の妻介護し13年、救われた一言

東海でフォーラム 男性が体験談認知症を考える認知症予防フォーラムが10日、東海村舟石川駅東3丁目の村産業・情報プラザであり、若年性認知症の妻を介護した男性が体験を語り、「(当事者が)できることを続けることが介護にとって一番大事」と訴えた。
 村が主催し、約200人が参加した。体験を明かしたのは「認知症の人と家族の会県支部」副代表の坂本暁さん(70)=行方市。坂本さんは妻(70)が57歳で認知症になり、13年間介護を続ける。妻は現在、グループホームに入所する。
 妻は発症後、家事などができなくなった。これを責めた娘を坂本さんは怒鳴ってしまった。
 在宅介護をする中、地域住民など周囲に支えられた。徘徊(はいかい)する妻を近所の人が自宅まで戻してくれたこともあるという。4年前、暴れたり症状が重くなって入院させると、妻は抵抗した。坂本さんは「介護して一番つらかった日」と振り返り、今もその月のカレンダーを保管している。その際に、妻の担当医から「あなたを助ける義務がある」と声を掛けられ、「その一言に助かった」と言う。
 坂本さんは毎日、グループホームで約1時間、妻の夕食の介助をする。自力で飲食できる妻に対し、一回の食事でストローとスプーン、フォーク、コップを使って刺激を与える。坂本さんは「残っているもの(機能)を大事にするべき」と語った。 (斉藤明成)

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