不要になった消防車をオークションへ-。龍ケ崎市がこんな作戦に初めて乗り出す。県内ではごく珍しい取り組みという。従来は支援団体を通じて発展途上国に寄贈していたが、厳しさを増す台所事情に鑑み、少しでも財源を確保したい狙いがある。出品する車両3台は、走行距離が短めで状態は良好。市は高値での落札に期待を寄せる。

龍ケ崎市役所の北側駐車場に3台の消防車が並ぶ。ヤフーのインターネット公売「Yahoo!官公庁オークション」に出品予定の車両だ。

市によると、3台はいずれも消防団が使っていた車両でいすゞ製。登録から20年超が経過した。車両の更新に伴い、昨年3月末までに現役を退いた。6人乗りで普通免許で運転が可能だ。走行距離は4461〜8749キロメートル。「出動しても市内全域を走るわけではないので、年式の割に運転距離が短くなっている」(市危機管理課)。

出品に当たっては、悪用を防ぐためサイレンや赤色灯といった緊急走行用の装備を外す。無線機も取り除く。車体に入った消防団名も消すよう落札者に求める。消防車と分けてポンプ3基も出品する。

予定価格(最低落札価格)は市場価値を基に消防車が各15万円、ポンプは各5万5千円に設定する。得られたお金は市の予算の財源に充てる。

消防車の使われ方は「未知数でまったく見えない」(同課)ものの、部品の活用や海外への寄贈が考えられる。ポンプは消火だけでなく、排水にも利用できるという。

今月15日〜2月4日が仮申込期間。住民票や法人の登記事項証明書の提出を求め、市が資格を審査する。入札期間は本申し込み後の2月19〜26日。官公庁オークションのウェブサイトで手続きする。希望があれば見学も受け入れる。担当者は「エンジンの調子は良いので、バッテリー交換と車検を済ませれば走行になんら問題はない」と話していた。

問い合わせは市危機管理課(電)0297(64)1111。
(鈴木剛史)