境町若林の住宅で昨年9月、会社員、小林光則さん=当時(48)=と妻でパート従業員、美和さん(50)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った一家殺傷事件は、23日で発生から半年が経過する。有力な手掛かりがないまま捜査は難航し、県警は家族の関係者からの聞き取りや交友関係の洗い出しを再度進めている。

昨年9月23日午前0時38分ごろ、美和さんから「助けて」と110番通報があった。到着した警察官や消防署員が2階寝室で倒れた夫婦を発見。それぞれ失血死で上半身正面に鋭利な刃物による刺し傷が複数あった。既に退院しているが、当時、同階子ども部屋にいた小中学生の長男と次女も重軽傷を負った。

夫婦の遺体の状況などから強い殺意がうかがわれるといい、室内に物色した形跡がないことなどから、県警は恨みによる犯行の可能性も視野に捜査。一方で、家族に関係する大きなトラブルは見つかっていない。また防犯カメラ映像の収集や住民からの聞き取り範囲は境町全域、隣接する坂東市に広げているが、不審人物は浮上していない。

捜査関係者によると、小林さん方の敷地や屋内には複数人の足跡があったものの、犯人の足跡が含まれているかどうかは不明という。

22日までの約半年間で、県警は延べ約5300人の捜査員を投入。事件に関しては230件以上の情報が寄せられた。県警への情報提供はフリーダイヤル(0120)007285。