茨城県議会第1回定例会は24日、県大洗水族館(大洗町)にジンベエザメを展示する新館整備事業費を約8分の1に減額する2020年度一般会計当初予算の修正案を全会一致で可決した。施設の設計費やサメ確保の費用など総額3億4700万円を計上した事業費は、調査費などを残した4500万円に大幅減額となった。県議会で予算の減額修正案可決は1949年以来、2回目。

修正案は、最大会派のいばらき自民党が提出した。大井川和彦知事が打ち出した施策の方向性を評価する一方、建設費130億円に上る巨額投資の費用対効果や交通渋滞対策に注文を付け、「唐突な提案で議会や県民への説明が不十分」と指摘した。

閉会後、自民党県連会長代行の海野透氏は修正案可決について「新型コロナウイルスへの対応、台風復興など県民の命を守る課題が最優先」とした上で、「二つの課題が一段落したら、ひたちなか・大洗リゾート構想の中核として大洗水族館の魅力アップの施策を全力でバックアップしたい」と今後に含みを残した。

県の計画案は、同水族館に東日本初のジンベエザメ展示館を新設するもので、22年度末までの新館オープンを目標としていた。

大井川知事は19日の予算特別委員会で減額修正案が可決された後、会見で「大変残念な結果。問題点はほとんど議論できなかった。交通や収支は妥当な数字を示せたと思ったが、一刀両断された。全会一致で否決された状況で、何ができるのかできないのか検討したい」と述べていた。

定例会最終日の24日、ほかに新型コロナウイルス対策で新たに81億1500万円を追加する補正予算案など議案88件を可決、教育長の人事案1件に同意、報告1件を承認。魅力向上に関する調査特別委員会を設置し閉会した。第2回定例会の会期は6月8〜23日の16日間の予定。(三次豪)