新型コロナウイルスの流行地域から茨城県内にウイルスが持ち込まれるのを防ぐため、県は25日、県民に対し、東京都など感染が拡大している地域への移動について「慎重な判断」を要請した。2週間以内に海外から帰国した県民への自宅待機要請も継続する。大井川和彦知事が同日の定例会見で発表した。

大井川知事は現状について「県内での感染が疑われ、かつ感染源が明らかでない事例が明らかに増加している状況ではない。継続的な感染の連鎖や集団感染が発生している蓋然(がいぜん)性も高くない」と述べた。

その上で、県内でこれまでに確認された10人の感染者のうち4人に海外渡航歴があり、2人は都内で感染した可能性があると分析。海外や県外からウイルスが持ち込まれる場合の対策について必要性を強調した。

具体的には、流行地域への移動について慎重な判断を求めるほか、特に県南地域を中心に都内などへ通勤する人には、在宅勤務や混雑を避けるためのフレックスタイムの活用を呼び掛けた。海外帰国者には引き続き自宅待機と「帰国者・接触者相談センター」への連絡を求めた。

併せて、22日に感染が判明した土浦市の40代派遣社員女性の勤務先について、東京都台東区の「永寿総合病院」と明らかにし、院内感染の疑いがあると発表。24日判明の牛久市の40代ゴルフ場従業員男性の行動歴についても発症前に都内の飲食店や遊技施設を訪れていたことを明らかにした。(戸島大樹)

【県内感染者10人の内訳】
(25日午後7時時点)
・海外での感染疑い 4人 伊、仏、タイなど ※うち1人は関連調査中
・県外での感染疑い 2人 都内へ通勤・訪問歴 ※うち1人は関連調査中
・家庭内感染の疑い(感染経路は調査中) 4人 筑波記念病院の入院患者家族ら