県は25日、新型コロナウイルスに感染した筑波記念病院(つくば市要)の入院患者と濃厚接触した同病院の医師や看護師らのPCR検査の結果は、全員陰性だったと発表した。周辺で感染が判明したのは家族と家政婦のみで、同日の記者会見で大井川和彦知事は「院内感染の疑いはなくなった」と述べた。引き続き感染経路の特定を急ぐ。

同病院では、今月11日から入院していたつくば市の80代男性の感染が23日に判明。県は家族のほか、男性の病室がある病棟で働く医師や看護師ら濃厚接触者計27人の検査を24日に実施した。

その結果、妻と娘、家政婦の3人は陽性だったが、それ以外の医療従事者22人と別の家政婦2人は陰性だった。

このほか濃厚接触者以外で検査対象とされた男性と同じ病棟の入院患者計8人も全員陰性だった。

80代男性の感染経路は明らかになっていないが、24日に感染が判明した同市在住の40代ダンス講師男性が1月末にイタリアへ渡航歴があり、この講師から80代男性の妻は週1回レッスンを受け、3月3日は夫婦で参加していた。

大井川知事は「講師の方に海外渡航歴があるので、そこに原因がある可能性はあるとみて調査している」と述べ、国立感染症研究所の協力を得て経路の特定を急ぐ考えを示した。

県はダンス講師男性の濃厚接触者として共に講師を務める女性のPCR検査を近く実施する。ダンス教室の生徒についても健康観察対象とし、感染疑いの症状が出れば検査する方針。(戸島大樹)