茨城県水戸市の中心市街地を舞台にした「水戸まちなかフェスティバル2024〜帰ってきたストリート文化祭〜」(実行委主催)が3日、JR水戸駅前から大工町交差点までの国道50号周辺で開かれ、約7万2000人(主催者発表)が訪れてにぎわった。初の高校生によるステージや出店など、今回は若者主体を打ち出し、小物を作るワークショップなど65のイベントが展開された。

フェスは中心街のにぎわいをつくる目的で2012年に始まり、8回目。コロナ禍の影響で5年ぶりの開催となった。台風による中止もあり、大型連休中での水戸のイベントを充実させるため、時期を秋から移した。来場者数は過去5番目だった。

会場は大部分が歩行者天国となり、昨年7月に開館した水戸市民会館前では、県内各高校によるダンス、軽音楽、吹奏楽、ジャズのステージが繰り広げられた。アクセサリー作りやプログラミング体験、おにぎり屋とのコラボ商品販売など「高校生チャレンジショップ」も来場者の人気を集めた。

インテリアショップや串焼きなどのキッチンカー、屋台も出店し、一部はフリーマーケットや縁日のような雰囲気に。最新レースゲームの体験会、かごの試乗なども行列をつくって盛り上げた。

同県立水戸商高2年の加我寧音(ねお)さん(16)=同県那珂市=は友人と訪れ、「食べ歩きできて楽しかった。有名人を呼んだりして、もっとたくさんのステージを見たい」と笑顔で話した。