2019年末、とあるゲーム大会のハッシュタグがTwitterのトレンドを占拠。一時、他のSNS界隈を巻き込み、大きく賑わいました。

「第2回マリカにじさんじ杯」。ニンテンドースイッチソフト『マリオカート8デラックス』にて行われた、人気バーチャルライバーグループ“にじさんじ”所属メンバーによる最速決定戦です。

今大会は一昨年行われた同第1回に引き続き、剣持刀也さん主催のもとで開催。参加者総数はなんと63名にのぼり、Vtuberオンリーのゲームイベントとしても稀に見る大規模大会となりました。12月28日の決勝戦はもとより、12月21日に行われた予選レースに至るまで、にじさんじ運営が公式チャンネルにてその模様を配信。各参加者の個人放送はもちろん、サーキットを走り込む練習配信や、優勝者および最下位予想の事前アンケート企画が実施されるなど、2019年最後の超巨大お祭りイベントとなっていました。

本稿では一連の模様を、配信アーカイブから独自に紹介。オススメシーンをのピックアップを交えて見どころを解説します。

大会開催概要

事前に告知された大会ルールは、全キャラ・カート・アイテムありの150ccレースで、ハンドルアシストといった初心者向け機能も任意という珍しい形に。後の剣持さんの解説よると、ゲームの腕前の差に関係なくなるべく多くのライバーで楽しめるように、という理念からの設定であったと明かされていました。

予選リーグ

参加者多数となった今回は予選大会が組まれ、A〜Fまでの6リーグ形式で開催されました。

初戦を飾ったAリーグには11名が参戦。中でも注目の選手は「巨神」の異名を欲しいままにする実力派のアルス・アルマルさん。7時間以上に及ぶ長時間練習や、強豪の笹木咲さんとのコラボによるトレーニングなど、事前練習を地道にこなす姿を多くの視聴者が応援。2位と3ポイント差という接戦で、見事に予選リーグ1位通過となっていました。


Bリーグには、竜胆尊さんや社築さん、本間ひまわりさんといった有力選手が集結。加えて主催の剣持刀也さんもここに参戦し、白熱のレースとなりました。なお、運営による本放送では剣持さんの代打として笹木咲さんが実況解説を担当。比較的「ゲームガチ勢」の多くなったBリーグですが、そんな激戦を制したのは星川サラさんでした。第1レース以外ではトップこそ逃しているものの、いずれも上位での走りとなっており、事前の練習量もあって、納得の1位通過となりました。またこのほか、ベルモンド・バンデラスさんが3位へランクイン。意外なダークホースの登場となり本人も困惑気味でしたが、混戦展開の中、堅実なを順位をキープしての予選通過となりました。



Cリーグではエクス・アルビオさんや、三枝明那さんといった実力派の男性選手が参戦しました。中でも元にじさんじゲーマーズ出身の葛葉さんは、各コースで圧倒的な速さを誇示。事前にNISC(ノーアイテムショートカット)の練習を積んだミュートシティで順位を落とすくやしい場面も見られましたが、レインボーロードやウォーターパークと言ったテクニカルなコースでも安定した走りを維持し、46ptという圧倒的獲得ポイントで1位通過となりました。



そして激戦区となったDリーグ。元にじさんじゲーマーズの叶さんや、前回大会の覇者である神田笑一さんといった注目選手が名前を連ねる中で、ぶっちぎりの成績を収めたのが新人ライバーの不破湊さん。なんと4レース全てにおいて1位、総獲得ポイント52ptという驚異的な速さを見せつけ、予選段階での今大会優勝最有力候補に上り詰めました。2位以下も実力差がほぼそのまま結果に出ており、叶さん、神田さん、椎名さんと練習配信でやりこみを見せたライバーがランクインする結果となりました。



月ノ美兎さん、えるさんといった有名ライバーがひしめくEリーグでは、念願の大会参加となった笹木咲さんが全レースで首位を独走するという大方の予想通りの結果に。元ゲーマーズの意地を見せつける形となりました。また、2位には安定した走りを見せた森中花咲さんがランクイン。そして、混戦極まる3位には、僅差でアンジュ・カトリーナさんが滑り込みました。これには本人も驚きを隠せない様子で、意外なダークホースの登場に視聴者も騒然となりました。



12人レースとなったFリーグでは成瀬鳴さんが全4レース安定の首位をキープ。一方で、熾烈な争いとなった2位には桜凛月さんがランクインしました。続く春崎エアルさん、葉山舞鈴さんもそれぞれ1ポイント差という僅差。いずれのレースも波乱の展開で、第1レースでは樋口楓さんが2位にランクインするなど、大番狂わせの展開も見せていました。



本戦&決勝

28日に行われた本戦はA〜Cまでの3リーグ制で開催。4レースの集計で上位4人が決勝進出というルールで行われました。

予選で他の追随を許さなかった不破さん、神田さんといった強豪達が登場したAリーグでは接戦を制したアルスさんが首位通過。同じく実力者が多く集まったCリーグでは、かみぬまえみこ……もとい、笹木さんほか元ゲーマーズ勢がデッドヒートを繰り広げました。一方、Bリーグは叶さんの独壇場に。本戦は選手層の実力差がより顕著に見られるレースとなりました。



決勝レースは各リーグの上位4名にて開催。Aリーグからはアルスさん、不破さん、神田さん、ベルモンドさんが。Bリーグからは叶さん、社さん、三枝さん、森中さん。そしてCリーグからは葛葉さん、笹木さん、アンジュさん、星川さんがエントリー。期待の有力選手から意外なダークホースまで、バラエティ豊かな選手陣による全6レースが実施されました。



第1レースのキノピオハーバーでは実力者の不破さんが1位を獲得。一方で、優勝候補の一人であった葛葉さんが9位と大きく順位を落とす波乱の幕開けとなりましたが、第2レースのマリオカートスタジアムでは首位に巻き返す好スタート。



走り込みの差が出やすい第3レースのビッグブルーはアルスさんが制するも、ポイントでは笹木さんがリードする展開に。キノピオハーバーとツルツルツイスターが選ばれた第4、第5レースでは調子を取り戻した葛葉さんが首位を独走。

運命の第6レースは高難易度コースのネオクッパシティによる決着となりました。3位までのポイント差によっては延長戦も見込まれましたが、ここにきて叶さんがトップに。社さんが怒涛の追い上げで3位でゴールする一方で、高順位をキープしていた笹木さんが6位に落ちるなど、最後まで目の離せない緊張感のある決勝戦となりました。

最終集計では、1位が葛葉さん(68pt)。2位が叶さん(64pt)。3位が笹木さん(59pt)という、表彰台を元にじさんじゲーマーズ勢が総嘗めする結果に。葛葉さんは第2、第4、第5レースで首位という圧倒的な走りでしたが、序盤のミスが響いたか意外にも2位の叶さんとは僅差に。一方、首位こそ獲得できなかったものの堅調に高順位を維持し続けた笹木さんも面目躍如となりました。


怒涛の展開となった第2回マリオカート8DXにじさんじ杯はこうして幕を閉じました。圧倒的人数によって行われた多視点配信、事務所のバックアップによる本格的な運営など、類を見ない大型コラボイベントとなった今大会。主催者の剣持さんも今回の成功には手応えがあったようで、総括の中では早くも次回開催がほのめかされる一場面もありました。

昨年11月に行われた『ポケットモンスター ソード・シールド』の大会をはじめ、大規模ゲームイベントが開催される毎に大きく話題となるバーチャルライバーグループ、にじさんじ。今後どのようなタイトルでどのような盛り上がりを見せてくれるのでしょうか。

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