【多気郡】県とみずほ証券(東京都千代田区大手町)は12日、多気町相可の県立相可高校で「創業・ビジネス講座」を開き、3年生約230人が参加した。「513ベーカリー」や「コメダ珈琲店」を展開するコイサンズ(津市栄町)の髙橋仁志代表取締役(51)が「創業〜24歳から起業家へ〜今日本一の高級食パンブランド目指して『銀座に志かわ』」と題して講演した。

 県とみずほ証券が昨年6月に締結した産業振興包括協定に基づき開催した。創業に関心を持ってもらう狙い。

 髙橋氏は松阪市愛宕町の日本料理店「こいさん」に誕生。大学卒業後、3年間の銀行員を経て、「父みたいに自分で何かやってみたい」と思い、アオキーズ・ピザのフランチャイズで起業した。「全く独立しようと思っていなかったので、両親から957万円借りた」という。

 約3年かけて水にこだわった高級食パンを開発。平成29年に食パン一種類の「銀座に志かわ」を創業し、現在50店舗。「銀座本店は1日1200から1500本作り、毎日午後3、4時までに完売御礼。毎年5店舗出店し、来年150店舗で47都道府県を制覇する」と話した。

 「513ベーカリーで三重で一番になった。に志かわで日本一になりたい。今思うのは海外進出。今秋、ロサンゼルスのハリウッドに出店する」と抱負を述べた。

 「変わる瞬間は苦労する。今までやってきたことを続けるのは居心地いい。だが、後で振り返ってみるとあれがあるから今があり、苦労して良かったなと思う。新しいことにチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。