【伊勢】三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」の人気者のセイウチ「ヒマワリ」(雌、推定19歳)が14日、期間限定で、愛知県知多郡美浜町の「南知多ビーチランド」に嫁入りする。現在、セイウチの輸入は難しく国内での飼育も少なくなっていることから、繁殖目的で動物の貸し借りを行う制度「ブリーディングローン」を活用し、両水族館が協力して新たな命の誕生を目指す。

 ヒマワリは、来館者の背中をたたいて「闘魂注入」と「厄払い」をする触れ合いイベントが人気で、第1回ヒレアシ甲子園(ヒレアシ動物の人気投票)で優勝。大きな牙が特徴的だが、見かけによらず少し気が小さいという。

 ペアリング相手となる南知多ビーチランドの「キック」(雄、22歳)は、国内繁殖個体での飼育最長記録を更新中だ。

 国内では現在、9水族館で計26頭を飼育しているが、繁殖に成功したのは2館しかなく、セイウチの飼育水族館が協力して繁殖に取り組んでいる。

 今後は、ヒマワリをバレンタインデーの14日に南知多ビーチランドに輸送。体調を見極めながら3月上旬ごろに同じ飼育舎での同居を始め、交尾の確認ができ次第(3月下旬―4月上旬)、伊勢シーパラダイスに戻る予定。繁殖に成功した場合、生後約2年間ヒマワリが子育てをした後、子どもは所有権を持つ南知多ビーチランドで暮らす。

 飼育員の田村龍太さん(43)は「まずはヒマワリの輸送を無事に終え、キック君と仲良くしてもらいたい。ベビー誕生に向けて応援よろしくお願いします」と話していた。