三重県スポーツ協会(会長・鈴木英敬知事)の今年度スポーツ指導員が、新型コロナウイルスの影響で制限されていた活動を再開した。都道府県境をまたぐ移動制限が全面解除された今月下旬、同協会が津市内で2回に分けて開いた事業説明会にはほぼ全員が出席。役員らの激励を受け、開催が来年に迫った三重とこわか国体へ気持ちを新たにした。

 三重国体で結果を出すため、選手や指導者として最善を尽くしてもらうとともに、指導や体験会など通じて底辺の拡大に協力してもらうことも期待して、6年前から同協会(当時は県体育協会)が採用している。

 契約は1年ごとに更新し、今年4月には過去最多の55人が辞令を受け取った。同協会によるとこれで目標の8割程度の人材を確保。最年長はソフトボール成年男子の県強化指定チーム「県庁クラブ」の監督で日本体育大前監督の田儀幸男氏(62))。最年少はスピードスケートのジュニア女子日本代表として活躍し、この春山形中央高校を卒業した小坂凛選手(18)だ。

 それ以外は大学卒業を機に採用される選手がほとんどで半数以上が20代前半。国体へのトップアスリートの出場を促進させるため、日本スポーツ協会が、日本オリンピック委員会の強化指定選手らを対象に予選免除、居住実績などの参加条件を一部緩和した「トップアスリート特例措置選手」も多い。

 日体大卒業後、スピードスケートの県スポーツ指導員として活動する北海道出身の森本拓也選手もその1人。昨年、格下のBクラスながらワールドカップ(W杯)に初参戦した25歳は「同じスポーツ指導員として活躍する他競技の選手の話を聞くことも自分の刺激になっている」と話す。

 同協会によると、県内官公庁・企業に就職した社会人アスリートらを集めた研修会も企画している。コロナ禍で三重国体の会期通りの開催も不透明になる中で、村木輝行理事長は「皆で気持ちを合わせ、来年の三重国体での天皇杯・皇后杯獲得という目標をぶれることなく、取り組みを進めたい」と話している。