セブンの「支払い額が増える」問題 店舗にある告知文が分かりにくかった

セブンの「支払い額が増える」問題 店舗にある告知文が分かりにくかった

 セブン-イレブンの一部店舗に、こんな告知文が掲載されていた。

 題名は「お客様へ お支払金額の計算方法の変更について」となっている。告知文の内容は「9月16日(月)よりセブン-イレブンでは、本体価格による計算に変更させていただいております。この変更に伴い、複数個を同時にお会計すると、ひとつずつお会計した場合に比べて差額が生じることがあります。ご了承ください」というものだ。

●お客は混乱するかもしれない

 この文章だけ読んでも、何が起きているのか分からないお客は多いかもしれない。実際、都内のある店舗では、店員が手書きしたと思われる別の説明文が貼り出されていた。説明文は、「お会計時は、商品の税抜き価格に税率8%がかかります」としたうえで、以下の計算式を記載している(表記はママ)。

 「コーヒー税抜93円、税込100円」

 「93円×1個×1.08%=100円」

 「93円×3個×1.08%=301円」

 これを読むと、「まとめ買いをすると損するんだな」ということが何となく分かる。記者も「税抜き93円、税込100円」のペットボトル飲料を3本購入してみた。すると、確かに合計金額が301円になった。計算してみると、279円×1.08=301.32円となる。小数点以下を切り捨てて301円になったわけだ。

 もし、300円しか持っていないお客が来店したらどうなるだろうか? 母親から「3本買ってきてね」と300円を手渡された小さい子どもは、会計の際にびっくりしてしまうかもしれない。

●セブンの見解は?

 一体、どのような経緯でセブンは計算方法を変更したのだろうか。広報担当者によると、9月15日までは商品の税込価格を足していって、合計金額を算出していた。しかし、9月16日からは、税抜き価格を足していって、合計金額に消費税をかける方式に変えた。消費増税を前に、レジのシステムを前倒しで変更したためという。

 計算方法が変更されたのは9月16日だが、広報担当者は「十分に事前の告知ができていなかった」と反省の弁を述べた。告知文は、9月17日に加盟店や直営店に送付されたという。記者が18日の午前10時30分〜11時にかけて、都内の複数店舗を見て回ったところ、告知文が掲載されていない店舗があった。会計時に困惑するお客は一定数いそうだ。

 店舗にあった告知文には「差額が生じる」という表現があるが、これはどういうことか。買い物の方法によっては、支払い額が増えるケースがあることを説明しているものだが、分かりにくい表現ではないだろうか。

 他の大手コンビニチェーンの対応はどうなっているのだろうか。ファミリーマートとローソンは、現在、商品の税込み価格を足していって合計金額を算出する方式になっている。また、消費増税後もこの方式は変更しないと各社の広報担当者は説明した。念のため、「税抜き93円、税込100円」のペットボトル飲料を各店舗で3本ずつ購入してみた。すると、確かに合計金額は300円となっていた。

 消費増税を前に、小売りチェーン各社はさまざまな対応に追われている。お客への説明が十分でないと、現場の混乱が広がりそうだ。


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