新型コロナウイルスの国内上場企業への影響予測を公開したxenodata lab.(東京都渋谷区)が、世界的な感染拡大にともない、AI解析による予測結果を更新した。

 それによると、米国で感染拡大が継続した際の影響として、特に自動車産業の減益可能性が高まった。大手上場企業の中で、業績影響を表すスコアの値が最も厳しかったのは、北米での販売シェアの大きいSUBARUで−93.4。続いて、豊田合成、日産自動車、ジェイテクト、ブリヂストン、本田技研工業、日本精工、マツダと、自動車関連企業が上位を独占した。

 9位には、電通グループが入り、ライブやイベント関連サービス需要の減少の影響を受けると予想した。

 xenodata lab.の解析は、各種ニュースをもとにテキストマイニングを行い、ニュースに含まれる単語間の因果関係を抽出。ニュース内にどんな情報が増えたら、どのような業界や企業の業績に影響があるかを予測する。

●米国感染拡大で増益が期待される企業

 逆に米国で感染拡大が続いた際に増益可能性が高まる企業はどこか。大手上場企業ランキングの上位には、医薬品関連企業が多くランクインした。トップは米国での売上高構成比が高いペプチドリームで武田薬品工業が続いた。

 また、米国では外出禁止措置を行っている州もあり、水需要増加により飲料メーカーのアサヒグループホールディングスが、また内食需要増加により調味料メーカーのキッコーマンの増益も予測された。

 「前回レポート時点では、感染拡大の序盤で局所的な影響を伝えるニュースが多かったため、解析結果は医療、ドラッグストア、ITなど特定業界やマスク、テレワークなど特定需要に特化した予測が中心だった。今回は感染が蔓延(まんえん)し、世界的に状況の整理と実体経済悪化と対応策が顕在化してきたので、予測の幅が他業界・国に広がるとともに、経済全般に影響を与える予測が増えた」(xenodata lab.)