東京商工リサーチの調査によると、新型コロナウイルスの影響で業績を下方修正した上場企業は1091社(8月11日時点)に上った。業績の下方修正額は売上高で計10兆円を突破、最終利益についても約5兆円まで増加した。

●最終利益の下方修正額も約5兆円に

 同社は「12月期決算は通期で新型コロナの影響を受けるため、下方修正額も大規模となる」と分析している。

 同社の集計によると、新型コロナを理由にした上場企業の売上高の下方修正額は計10兆1646億円となった。最多額となったのはキヤノンで、当初予想より売上高を6200億円引き下げた。最終利益については、上場企業で計4兆9656億円となった。

●サービス業より打撃を受けた業種とは?

 業種別に見ると、下方修正した企業が最も多かったのは製造業。443社となり、社数で全体の40.6%を占める結果となった。中国をはじめとする世界的な製造拠点やサプライチェーンの混乱、景気停滞の影響を大きく被った。

 次いでサービス業の193社(17.6%)、小売業153社(14%)が続く。いずれもインバウンド需要の消滅や外出自粛・時短営業などに伴う国内需要の大幅減の打撃を受けた。