新型コロナウイルス感染拡大を機に広がったテレワーク。働き方が変わったことで、仕事に感じるストレスに変化はあったのだろうか。リクルートキャリアが1月22日に発表した調査結果によると、テレワーク経験者の6割が働き方が変わったことによるストレスを感じており、その解消には「雑談」が重要であることが分かった。働く場所が変わっても、人とのつながりが精神面に及ぼす影響が大きいようだ。

 新型コロナ感染拡大以降にテレワークをするようになった人に、テレワークにおける仕事上のストレスについて尋ねた。「テレワーク開始前にはなかった仕事上のストレスを感じたことがあるか」という問いに対して、「強く感じた」という回答が13.4%、「やや感じた」が46.2%となり、計59.6%が新たなストレスを感じていることが分かった。

 また、ストレスを「感じた」と回答した人に、調査時点の9月までにそのストレスを解消できたか尋ねると、「解消できていない」が21.9%、「どちらかといえば解消できていない」が45.8%と、計67.7%が解消できていなかった。

 ストレス解消状況を年代別にみると、「解消できた」という回答は20代で41.1%、30代で35.4%、40代で32.2%、50〜60代で16.4%。年齢が上がるほど長期間にわたってテレワークのストレスを抱えていることが分かる。「解消できていない」という回答は、50〜60代では83.6%に上った。

 テレワークのストレス解消状況を、仕事中の「雑談」の有無によって分析すると、大きな差が見られた。テレワークによるストレスを「解消できていない」という回答は、雑談がある人では63.2%だったのに対し、雑談がない人では77.3%となった。その差は14.1ポイントとなり、雑談がない人の方がストレスを解消できていない傾向が強いことが分かった。

●50〜60代は「雑談全くない」が4割強

 では、テレワークではどのように雑談が生まれているのか。テレワーク中に経験している雑談について尋ねると(複数回答)、「チャットなどでの業務外の会話」が40.9%、「会議開始前の世間話のような会話」が32.1%、「会議の予定などではない電話での会話」が20.6%、「雑談用の時間を確保しての会話」が8.1%。一方、「全くない」も35.6%を占めた。

 雑談に関しても年代別に差が見られ、50〜60代は「チャットなどでの業務外の会話」「会議開始前の世間話のような会話」を選んだ割合が他の年代よりも少なく、「全くない」は44.2%と最多だった。テレワーク中のストレスについて「解消できていない」という回答も50〜60代が多かったことから、リクルートキャリアは雑談がストレス解消の一つの鍵になっているとし、「行き過ぎた効用主義に陥りやすいテレワークで働く個人から、過剰なストレスを解放する大切な職場コミュニケーションなのかもしれない」と解説している。

 調査は2020年9月26〜28日にインターネットで実施した。企業に勤める正規の従業員で、20年1月以降にテレワークを実施した2272人が回答。そのうち、調査時点でテレワークを実施していた2213人の回答を分析した。