いやあ、清く正しく進化しましたよ、OPPOの「Find X2 Pro」。

 カメラがウニっと飛び出るギミックがなくなったのは残念ではあるけれども、トリプルカメラの写りがすごく安定して実用度がぐんと上がった感じ。

 特にどのカメラも写りがシャープでキリッとしている。画像処理のクオリティーが上がったのだろう。しかもディスプレイも鮮やかで、高精細で表示も滑らかなので、屋外でも屋内でもしっかり見えるし撮っていて気持ちいい。

 というわけで、そのカメラ性能をチェック。

 トリプルカメラの内訳はこんな感じ。製品説明のビデオからキャプチャーしたものだ。

 実際にカメラアプリを使いつつ解説したい。

●メインカメラ編:Reno 10x Zoomよりも解像感が上がっている

 メインカメラ(広角カメラ)は一番下、中心に近いところになる。

 1/1.4型サイズのちょっと大きめセンサー搭載で約4800万画素。手ブレ補正付きでレンズはF1.7。メインカメラだけあってセンサー性能は高い。普段は4画素を1つに使うので、標準モードでは約1200万画素だ。

 梅雨が明けない中で何とか晴れ間を見つけて撮ったのだけど、細かいワイヤーも鉄条網もちゃんと解像しているし、色も階調もいい。約1年前に出たトリプルカメラ機「OPPO Reno 10x Zoom」に比べると、解像感がぐっと上がってシャープになっている。

 続いて、2x。2倍のレンズはないのでデジタルズームとなるが、もともとの性能が上がっているので、かなり普通に使える仕上がり。地味だけど、実用度がどんどん増すのは素晴らしい。

 メインカメラと超広角カメラは4800万画素なので、48Mモードで撮ることもできる。

 ではメインカメラで撮ったカットを3つばかり。まずはオムライス。もちろん料理として認識。

 HDRは自動的に働くので、こういう構図でもOKだ。

●5xカメラ編:10倍ズームまでなら実用的に使えそう

 2xのその上は5x。カメラが望遠カメラに切り替わるところだ。

 一応「第2世代 10x ハイブリッドズームで最高60倍ズーム」とあるが、光学的には5xと思っていい。

 センサーサイズは非公開だが、Reno 10x Zoomと同じようだ。画素数も1300万画素。でも比べてみると、Find X2 Proの方がディテールがシャープでくっきりしている。これはよい。画素数やセンサーサイズは同じでも撮ったときの印象がかなり違う。

 さらにズームボタンでは10x、手動で最高60xまで行ける。5→10→60と池の蓮で撮り比べてみた。

 さすがに60xはムチャだけど、10xなら実用的に使えそうだ。

 5xの望遠が使えると楽しい。暗いとノイズは増えてくるけど、昼間なら十分である。

●超広角カメラ編:広い画角を保ったまま強力な手ブレ補正を使える

 超広角カメラも4800万画素に増えた。センサーサイズこそメインカメラ(広角カメラ)より小さいのだが、さすがの映り。ディテールがめちゃしっかりしていて色もいい。超広角カメラは大事である。

 実はこの超広角カメラ、超広角&マクロカメラという位置付け。めちゃ寄れるのだ。

 超広角カメラが強化されたのは動画用途という側面も大きい。

 スマホで動画を撮るときは広角系のレンズを使うことが多いからね。というわけで、超広角カメラで膝に飛び乗ってくるうちの猫をどうぞ。

 室内だけどけっこう安定しているし、フォーカスもきちんと来ている。

 さらに、歩きながら撮るときは「超防振」(なんか良さげな訳。英語だとUltra Steady)をオンにするとブレを防げるのだが、電子式手ブレ補正を強くかけるため、どうしても画角が狭くなってしまう。そこで「超防振」をPROモードにする。

 すると超広角カメラで超防振がかかるので、そこそこ広い画角を保ったまま強力な手ブレ補正を使えるのだ。

 それで歩きながら撮った動画がこちらだ。

●人と夜編:暗所に強いカメラは健在

 続いて、人物編である。

 超広角から5xまで同じ位置から撮ってみたのでダダダッとどうぞ。

 で、以前の機種もそうだったが、人物を見つけると「縦位置」って表示が出ちゃう。

 これは誤訳なので気にしないように。英語では縦位置写真をポートレート、横位置写真をランドスケープと言うので、翻訳時に「人物」あるいは「ポートレート」とすべきところを、間違って「縦位置」にしちゃったのだろう。

 続いてポートレートモードで背景ぼかし。

 曇天下とはいえ、もうちょっと肌の色が健康的だとうれしかったけど、写りのバランスはよい。ちょっとホワイトバランスが難しかったか。

 こちらは室内でのポートレートモードだけど、悪くない。

 なお、AIビューティー機能は真ん中くらいの強さにしてある。

 自撮りは3000万画素。

 自撮り時は美肌、顔の細さ、目の大きさなど細かく設定することができる。

 続いて夜。当然ながら夜モードを持っており、きれいな夜景を撮ってくれる。

 このカメラ、暗所にけっこう強くて、夜モードに切り替えなくても「写真」のままでもそこそこきれいに撮ってくれる。これはよい。「デュアルネイティブISO」機能が働く結果だ。普通、イメージセンサーはセンサーネイティブの感度を持っていて、それを増幅して高感度にしているため、感度を上げるとノイズが増える。一方、デュアルネイティブはネイティブISO感度を低感度側と高感度側の2つ持つことで、それぞれに適した画質を得られるもの。

 ただ、夜モードとの違いはダイナミックレンジ。同じ位置で撮り比べたものを、等倍表示にして並べてみた。写真モードで「夜」判定されたものが左、夜モードに切り替えて撮ったのが右だ。

 ディテールのくっきり感と、ハイライト部の白トビの有無に差が出てくる。夜モードにして撮りたくなる。

●清く正しいハイエンドトリプルカメラに進化した

 そんな感じで、ものすごく正統的に進化していた。

 先代のFind XやReno 10x Zoomではポップアップ式カメラというギミックや、ペリスコープ式(屈曲光学系)の望遠カメラなどハード的なユニークさで目立っていたけど、あれは助走期間だったのかーって思えるくらい、今回のFind X2はとうとう真っ向勝負にきたって感じだ。

 ディスプレイのクオリティーも上がったので撮影時や再生時も気持ちいい。

 超広角カメラも望遠カメラも良くなったので、超広角から望遠まで、昼から夜までいつでも使えるハイエンドカメラスマホとしてトップグループに食い込んできたといっていいかと思う。