米Facebookが4月29日(現地時間)に発表した2020年第1四半期(1〜3月)の決算は、売上高は前年同期比17%増の177億3700万ドル、純利益は102%増の49億200万ドル(1株当たり1ドル71セント)だった。前年同期はFTC制裁に備える50億ドルの経常で減益だった。営業利益率は前年同期比11ポイント増、前期比9ポイント減の33%。

 売上高はアナリスト予測の1741億ドルを上回ったが、1株当たり純利益はアナリスト予測の1ドル75セントをわずかながら下回った。

 マーク・ザッカーバーグCEOは発表文で「われわれは常に、人々が互いに気遣う相手と繋がり続けられるようにすることに取り組んできた。(新型コロナウイルス感染症の影響で)人々がかつてないほどわれわれのサービスに依存している今、人々が安全に情報を得、繋がり合えるよう集中している」と語った。

 サービスとしてのFacebookのMAU(月間アクティブユーザー数)は10%増の26億300万人。DAU(日間アクティブユーザー数)は11%増の17万3400万人だった。

 Facebookが前四半期から報告するようになった、「ファミリー製品」と呼ぶFacebook、Instagram、Messenger、WhatsAppの少なくともいずれか1つを任意の1日に利用したユーザーの数「DAP(Family Daily Active People)」は12%増の23億6000万人、30日間に利用したユーザーの数「MAP(Family Monthly Active People)」は11%増の29億9000万人。ほぼ30億人だ。

 ザッカーバーグ氏は業績発表後の電話会見で、「MAPが初めて30億人を超えた」と語った。「新型コロナウイルスの影響を大きく受けた地域では、メッセージング量が50%以上増え、Facebook MessengerとWhatsAppの音声および動画通話は2倍以上増加した。例えばイタリアでは、Facebookのサービス利用時間が70%以上増え、InstagramとFacebookライブ動画の視聴回数は1週間で倍増し、グループビデオ通話は3月に1000%以上増えた」と語った。同社は24日にWeb会議サービス「Facebook Messenger Teams」を発表している。

 また、Facebookのライブ動画でのコンサートやオンライン講座に毎日8億人以上が参加しているとも語った。同社は今後有料ライブ動画イベント機能を追加する計画を発表している。

 ザッカーバーグ氏の恒例電話会見冒頭演説は、約15分間にわたって新型コロナウイルスについて語るものだった。「(新型コロナウイルスの)経済的影響は一般の人々が予想しているよりも長く続くと考えているが、感染率が十分に下がる前に在宅命令を解除するとさらに長期的な健康および経済的悪化に繋がる」と懸念を表明した。

 また、「景気後退時の正しい行動は、未来の構築に投資し続けることだ」とし、年内に製品とエンジニアリング分野で少なくとも1万人以上は雇用する計画だと語った。一方広告減少を見込み、ビジネス分野ではコストを削減していくという。