アラブ首長国連邦カタール大学、フィンランドのヴァーサ大学、英グラスゴー大学、早稲田大学による研究チームが開発した「Orochi」は、体に巻き付けて使うヘビ型ウェアラブルロボットだ。2本分の腕として多目的に日常を支援する用途を想定している。

 Orochiは首や肩、腰、脚などに巻いて着脱するデバイスだ。装着時は大きめのマフラーやスカーフ、ストール、ベルトのような見た目で、公共の場でも目立ちにくく、ファッション性が高い。

 システムは、複数のサーボモーターと2種類のエンドエフェクタ(ロボットアームの手の部分)で構成している。重量は1.4kg、全長240cm。 25自由度で動作し、最大1kgの物体を静止状態で保持できる

 身体への巻き方を変えたり、2種類のエンドエフェクタの動作を駆使したりすることで、さまざまな場面であらゆる物体をつかむといった動作が可能になる。例えば、傘やスマートフォンを保持する、遠い場所にあるオブジェクトをつかむなどだ。実験では、その他にもさまざまなユースケースを紹介している。

※この記事は、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。