NHKが10月27日に公開した「紅白歌合戦」の観覧応募件数は前回(2019年)より90%減の12万1425件だった。今回からWebサイトでの募集のみとなり、スマホやPCを扱えないお年寄りが応募できなかったと指摘する声も上がっているが、実際はどうだったのか。

 19年の観覧募集(20年はコロナ禍の影響で無観客開催)は応募が123万944件と今回の10倍を超えていた。当選者は1227人で約1003倍という狭き門だった。

 ただし前回までは郵便往復はがきで受け付けており、1人の観覧希望者が何枚でも応募できた。人気アーティストやアイドルも出演する紅白歌合戦だけに応募数を増やして当選確率を上げようとする人も多く、当時のSNSやネット掲示板を見ると「〇百枚もはがきを出した」「〇枚で当選なんてうらやましい」といった書き込みも珍しくない。

 NHKは応募件数が激減した理由について「コロナ禍の影響と重複応募の減少」の2つを挙げた。Web応募は1つの受信契約で1回しか受け付けない。コロナ禍で外出や長距離の移動を自粛する動きも手伝い、応募の減少につながったとみている。

 一方、PCやスマホを操作できない人がいたという指摘については「応募ページに『ハローダイヤル』など電話問い合わせ窓口の番号を記載した。仮に操作に迷った方がいたとしてもフォローできたと考えている」とした。

 今年の紅白歌合戦はNHKホールが改修工事中のため「東京国際フォーラム」(千代田区丸の内)のホールAで開催する。観覧席は5000席程度。どの程度席を埋められるかは新型コロナウイルスの感染状況次第となるが、仮に満席にした場合の倍率は約24倍だ。

 抽選結果は12月13日の午後1時以降にメールで通知する。当選者は本人と同行者1人の2人まで登録できる。入場整理券は譲渡や転売は禁止で、当日は会場で本人確認を行うという。