AMDは5月7日(米国太平洋夏時間)、プレミアムビジネスノートPC向けの新型APU(GPUを統合したCPU)「AMD Ryzen PRO 4000 Series Mobile Processors with Radeon Graphics」(以下「Ryzen PRO 4000シリーズ」)のラインアップを発表した。Ryzen PRO 4000シリーズは、Lenovoが2月24日(米国東部時間)に発表した「ThinkPad」の2020年モデルへの採用が決まっている。

●Ryzen PRO 4000シリーズの概要

 Ryzen PRO 4000シリーズは、第3世代Ryzen Mobileプロセッサに企業向け管理機能「AMD PRO」(Intel CPUの「vPro」に相当)を追加したものだ。APUとしての特徴は、既存の第3世代Ryzen Mobileプロセッサに準ずる。

 同シリーズのラインアップは以下の通り。TDP(熱設計電力)は全て15Wとなっている。

・Ryzen 3 PRO 4450U(2.5G〜3.7GHz、4コア8スレッド、6MBキャッシュ)

・Ryzen 5 PRO 4650U(2.1G〜4GHz、6コア12スレッド、11MBキャッシュ)

・Ryzen 7 PRO 4750U(1.7G〜4.1GHz、8コア16スレッド、12MBキャッシュ)

 最上位の「Ryzen 7 PRO 4750U」は、前世代の最上位「Ryzen 7 PRO 3700U」(2.3G〜4GHz、4コア8スレッド、6.4MBキャッシュ)と比べるとマルチスレッド時は最大132%、シングルスレッド時でも最大29%の性能改善を図っている。主要なビジネスアプリケーションの実利用パフォーマンスも、最大19〜77%の改善が見込めるとのことだ。

 Ryzen 7 PRO 4750Uの想定ライバルとなる「Core i7-10710U」(1.1G〜4.7GHz、6コア12スレッド、12MBキャッシュ、vPro非対応)との比較でも、ごく一部を除きパフォーマンス面で優位としている。

●Ryzen PRO 4000シリーズ搭載ThinkPad(日本発売は未定)

 先述の通り、LenovoはRyzen PRO 4000シリーズを搭載するThinkPadを展開する。

 ThinkPadには、メインストリームの「Lシリーズ」、モバイルを担う「Xシリーズ」、ハイパフォーマンスを担う「Tシリーズ」、モバイルワークステーションの「Pシリーズ」があるが、Pシリーズ以外の全てシリーズにおいてRyzen PRO 4000シリーズを搭載するモデルが用意される。

 具体的には、13.3型の「ThinkPad X13」、14型の「ThinkPad L14」「ThinkPad T14」「ThinkPad T14s」、15.6型の「ThinkPad L15」にRyzen PROモデルが登場する。

●Ryzen 4000シリーズ搭載HP ProBook(日本発売は未定)

 HPからは、通常のRyzen 4000シリーズを搭載するビジネスノートPC「HP ProBook 445 G7」(14型クラムシェル)、「HP ProBook 455 G7」(15.6型クラムシェル)、「HP ProBook x360 435 G7」(13.3型2in1)が登場する予定。

 AMD PROには対応しないものの、HP独自のセキュリティ機能「HP Sure Start」「HP Sure Run」「HP Sure Click」を利用できる。