心の復興、フラダンスが支え 大槌・夫行方不明、菅谷さん

心の復興、フラダンスが支え 大槌・夫行方不明、菅谷さん

 大槌町大ケ口のパート菅谷あやさん(60)は、東日本大震災後に習い始めたフラダンスを生きがいに今を生きている。6年間連れ添った夫義隆さん=当時(62)=は津波にのまれ、現在も行方不明。一時は生き残った自分に対する後悔や葛藤もあった。11日で東日本大震災から6年10カ月。今も帰らぬ夫の面影を胸に、あやさんは一歩一歩心の復興への歩みを続けている。  地震が起きた時、同町新町の自宅にいたあやさんは、高台の寺に向かう途中で偶然義隆さんと出会った。  義隆さんに促されいったん自宅に戻ったが、避難するかしないか押し問答になった。「先に行ってろ」。それが義隆さんの最後の言葉になった。  あやさんは町内の避難所から、千葉県流山市に転居。義隆さんを捜すため毎月同町に通っていたが「生まれ育った大槌で暮らしたい」と、12年3月に戻ってきた。  しかし、まちを離れた約半年の間に状況は変わっていた。友人と疎遠になり、仕事以外は仮設住宅に閉じこもってふさぎこんだ。  そんな時、知人の誘いでフラを始めた。16年に同町で開いたイベントで踊りを披露すると、観客に「あんた生きてたんだ。ほんとに良かった」と手を取って声を掛けられ、涙があふれた。フラをきっかけに、少しずつ自分の心がほぐれていくのを実感している。

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