フランスとシンガポールのシンクタンクが調査した、新型コロナウイルス感染症対策の世界各国指導者のランキングが発表されました(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050800721&g=int)。

 評価項目のすべての分野で、日本は世界最下位にランキングされたことが、変に強調された形で国際的に広く報道されています。

 困ったことです。しかし、私たち大学教官という立ち位置は、ただ単に野党的にそれをあれこれ批評する立場ではなく、現実を過不足なく受け止めたうえで、どう対策を立てていくかを検討して、現実に次世代人材を育成していく持ち分です。

 そこで今回は、東京大学で教授している、新型コロナウイルス対策を題材とするデータ駆動科学、AIやファイナンスの戦略数理ですが、その入口をご紹介しましょう。

 オリエンテーションで新1年生、新2年生とやり取りをして問題を痛感しました。

 新1年生は、いまだ大学に通学したことがありません。サークルも活動を禁止されているので、友達もほとんどできない。

 家でコンピューターに向かって、一日中遠隔授業があるだけ・・・こんな状態が、どんなに短く見積もっても今年前期いっぱい、かなりの確率でまる1年続くことが分かっている。

 できるだけ丁寧に教えようと、気を配るようにしています。

「吸血鬼バスターゲーム」

 大変不適切な例かもしれないと思いつつ、東大で教えている通りの内容をあえて記します。「コロナウイルス」ではなく「吸血鬼」の徘徊として、基礎的な数理を教えています。

 後で記すように、このように教えることで、学生の理解が向上したことから、これを採用するもので、「ウイルス感染者を吸血鬼扱いするのか?」といった筋違いのご批判はご勘弁ください。

 さて、いまここに「1日に10人襲って2割の成功率で人に噛みつくドラキュラ」吸血鬼がいたとしましょう。

 吸血鬼だって優秀なのもいれば出来の悪いのもいる、セサミストリートの「カウント伯爵」などを引き合いに出して、子供向けには平易に教えます。ここで問題を出しましょう。