米アマゾン・ドット・コムは6月26日、自動運転技術を手がける米国のスタートアップ企業、ズークス(Zoox)を買収することで同社と合意したと発表した。

配車サービス用自動運転EV開発

 ズークスは、2014年創業のカリフォルニア州フォスターシティーに本社を置く企業で、配車サービス用自動運転の電気自動車(EV)を開発している。

 買収手続きは今後、当局の承認などを得て完了するとしている。ズークスは買収後も独立会社として存続し、最高経営責任者(CEO)のアイシャ・エバンス氏と共同創業者で最高技術責任者(CTO)のジェシー・レビンソン氏が統括していくという。

 両社は買収金額を明らかにしていないが、英フィナンシャル・タイムズによると、12億ドル(約1300億円)以上。2009年以降のアマゾンの企業買収では、アパレルの電子商取引企業である米ザッポス・ドット・コムやセキュリティーカメラ付き玄関ドアチャイムを手がける米リング、処方薬ネット販売の米ピルパックなどの金額を上回る。アマゾンにとって、米高級スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットに次ぐ、2番目に大きな買収案件で、自動運転分野では過去最大だと同紙は報じている。

自動運転モードの航続距離3位

 ズークスは、カリフォルニア州での公道走行試験の2018年実績で、米グーグル系の自動運転開発会社の米ウェイモと米ゼネラルモーターズ(GM)の自動運転車開発部門GMクルーズに続く3位。

 ソフトウエアが自動運転の不具合を検知したり、テストドライバーが異常に気づいたりして、自動運転を解除する状況を「ディスエンゲージメント」と呼ぶが、ズークスは、1回のディスエンゲージメントが発生するまでの走行距離の順位もウェイモとGMクルーズに続く3位。「技術力の向上が素晴らしい」とアナリストは評価しているという(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。