万博誘致で大阪都構想は再燃するのか

 2025年の国際博覧会は大阪で開かれることになった。会場は大阪湾の埋立地、夢洲だ。大阪に住む者の1人として喜びたいと思う。まずは誘致の成功、おめでとうございます。 

 とは言うものの正直なところ、私は「大阪万博」の開催自体については特に賛成でも反対でもない。ただ、大阪府政や大阪市政を長年ウォッチしてきただけに、今回の誘致には素直に喜べないものがある。これまでの誘致活動の背景に、大阪の複雑な政治的思惑があることを感じているからだ。

万博誘致と「大阪都構想」はワンセット!?

 この万博誘致は大阪府の松井一郎知事が言い出したもので、その最大の目的は「大阪経済の発展」にある。もちろんそのことに異議をはさむ余地はない。私も賛成である。

 ただ、松井知事が考える「大阪の経済を発展させたい」という願望の裏には、別の願望も混じっていると推測している。いわゆる「大阪都構想」の実現である。

 松井知事は大阪維新の会の代表でもある。その大阪維新の会は大阪都構想(以下、都構想)を最大の政治的目標とする政党だ。その都構想のキモは大阪市を廃止することである。と同時に、府と市に横たわる二重行政を解消し、事務を簡素化。行政コストを引き下げ、大阪の知名度を上げることで大阪経済を発展させようというのが都構想の狙いである。だが、2015年5月の住民投票で反対票が賛成票を上回り、都構想も一度は否決されている。


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