ゴーン氏が破壊、ブルームバーグ氏が作るもの

 かなり前になりますが、テレビで親しまれた人で、そのような経緯で命を失われたと報じられたケースがあったように記憶します。

 ある企業の経営が悪化したとき、その会社の本質的なコア・コンピタンス=基幹競争力を棄損してしまっては、上記のケースと変わりがないことになってしまいます。

 あるいは、企業がよって立つ地域共同体全体の経済に深刻なダメージを与えたり、複数企業の連携の中で、単独では成立しにくい経営構造に追い込まれてしまったり、新たな製品を市場に問うイノベーティブな能力を奪い去ってしまう・・・。

 こういったことは、実体経済の支え手としての企業を直視するなら本来あってはなりません。

 資本家の利益を最大化すると言えば、非の打ち所がない手腕のように聞こえます。

 しかし、生きた被雇用者や下請け・孫請け、その家族や子供たちなどを含む経済の実体を疎かにすれば、中長期的にみて決してその企業、いやその地域社会、国にとっても国民にとっても、幸せをもたらしません。

 ゴーン容疑者は、次のような主旨のことを言っているようです。

 「国際的な相場から見て自分の取り分はこの程度が妥当と思った。だが、その数字を公に記すと、従業員など日本側の意気を削いだり反発を招く恐れがあると思った」

 つまりこれは「国際的な俸給相場」というその企業の経営実態と無関係な数字をもとに、公に記せば現場が完全にやる気を失うような営利を、日本を外から見る観点で主張していた、ということになるでしょう。

 古代ギリシャのポリス、スパルタには「ペリオイコイ」という身分がありました。


関連記事

おすすめ情報

JBpressの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

社会 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

社会 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索