あなたがAIデバイド「下層」に入る日 

 途上国ではこの間、携帯電話が普及して2010年12月のチュニジア暴動に始まる「アラブの春」が訪れます。

 当初「ジャスミン革命」など前向きの動きとは真反対にISILの展開、地域紛争の泥沼化などが進みます。

 この間、ガラ携を持ち続けた人と、スマートホンに乗り換えた人との間で、欧州に脱出できた人とできなかった人とのデバイドが発生しました。

 ほとんど「民族の大移動」と言っても大げさではない数百万、数千万規模での人口の移動があり、その最終到着点となっていたドイツと英国の大都市では、地域住民のアレルギーないしは排除要請の動きを誘発しました。

 ついには2016年のブレグジット国民投票という破滅的な状況を引き起こし、2019年が明けてからの英国〜欧州は連日「合意なし離脱」リスクを巡る大揺れが報道されています。

 ブレグジットの事態を招いた「デバイド」を繰り返すべきではない、というのがドイツ保守層の基本的な姿勢と言っていいと思います。

 急速に台頭するポピュリストのプロパガンダは、むしろデバイドを助長しかねない内容が多く、大学人など良識層は一様に苦慮している様子がうかがえます。

 日本やドイツなど先進国では、「限界貧困」の状況は紛争後地域などとは比較にならないほど恵まれています。しかし、セイフティネットなどの拡充もしばしば指摘されるところです。

 先進国でより重要なのは「相対貧困」といかに向き合っていくかで、これに対して様々な施策が検討されています。

 この相対貧困、日本社会で流通する用語を用いるなら「格差」の発生や深刻化をいかにして回避するかがポイントと考えられていますが、必ずしも明るい見通しばかりではありません。


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