ブレグジットの「漁夫の利」を取るのは誰か?

英首都ロンドンにある下院で演説するテリーザ・メイ英首相、英議会提供(2019年1月16日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Jessica Taylor / UK Parliament〔AFPBB News〕

 2019年1月15日、英国下院で「ブレグジット合意」が否決されるニュースを私はドイツのベルリンで耳にしました。

 最初に思い出したのは、ほかでもありません、2008年9月29日の、リーマン破綻にあたって米国下院で否決された緊急経済安定化法案です。

 21世紀に入ってからの2大衆愚議決と言っても決して大げさではない、大バカ者ぶりを目にする思いです。

 2008年のケースでは、否決直後にダウ平均株価の歴史的下落が始まり、こうなるともう後の祭り、結局10月3日に法案は可決されますが、何かとても大事なものを、米国も世界もこれで失ってしまいました。

 背景にあるのは、安っぽい勘違いの正義です。「民間銀行の破綻をどうして公の税金で救わねばならないのか?!」的な薄っぺらい無思慮・・・。

 子供のような強がり程度のものです。後先をキチンと見る力がなかったから、こんなことになってしました。

 後ほど記しますが、今回の「合意なし決議」の背景に北部アイルランドの問題があることは日本でも報道されているかと思います。

 あるドイツ人はこれを「分断」と言いました。「分断」の反対は「統一」です。

 つまり、今年30年目を迎える「東西ドイツの統一・ベルリンの壁の崩壊」の逆を、米国や英国は演じている、と。

 「本当に苦労した経験のない、おつむの寂しいおばかさんが、気分だけ右翼のつもりになって国を滅ぼしている。影響さえなければ、これはちょっとした喜劇見物だ」

 こう言って友人はニヤニヤしたのですが・・・。これは一体どういうことなのでしょうか。


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