オリオン座のベテルギウスが爆発するのではと話題だ。爆発しても、地球への影響の心配はないとされる。だが、光に対して敏感に生きている生物は多くいる。半月ほどの明るさが夜空に加わることで、農水資源や生態系に影響はないだろうか。

 調べてみると、ベテルギウスの爆発による「光害(ひかりがい)」の影響は小さそうではある。だが、光に対する生理作用が分かっていない生物も多く、影響なしとは言いきれない。

半月と同程度の明るさが4カ月ほど続く

 ベテルギウスは2019年秋から急に暗くなりだし、過去の数十年でもっとも暗くなっている。一方、日本の天文学者は、変光と爆発に関係性はないとしている。

 ベテルギウスの爆発が起きると、ガンマ線という強力な電磁波が放出される可能性がある。もし、そのガンマ線が地球に届けば、オゾン層が破壊され、太陽から紫外線が強く降り注ぐことになる。だが、その心配はないとされる。ベテルギウスからガンマ線が放出されても、その方向は地球からずれるとみられるからだ。

 では「明るさ」の影響はどうか。爆発後、半日も経たないうちにどんどん明るくなっていき、7日後には半月レベルの-10.5等になり、その後4カ月ぐらいはほぼ同じ明るさが続くとされる。

 以前から街灯などさまざまな人工光による「光害(ひかりがい)」は問題となってきた。ところが、ベテルギウスの爆発が光害につながるといった声はほぼ聞かれない。どうしてだろう。