連載「実録・新型コロナウイルス集中治療の現場から」の第6回。職場クラスターの発生を未然に防ぐには? 讃井將満医師(自治医科大学附属さいたま医療センター副センター長)が、企業文化改善に応用できる医療安全の取り組みを紹介する。

 職場クラスターが心配です。

 新型コロナウイルス感染症の感染者がじわりと増えている中、東京都の小池百合子都知事は6月24日、「職場クラスターがここのところ大変問題になっている」と言及しました。


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 クラスターは、感染の集団発生を意味します。では、どうすれば職場クラスターの発生を防げるのでしょうか? 会社や学校でクラスター拡大を防ぐために、もっとも理にかなった方法は3つあることを前回(「感染していても30%が陰性、リスクはゼロにできない」)お話ししました。

 健康観察、行動チェック、初動対応です。

「あれ、もしかして」といち早く気付き、気付いたらすぐさま初動対応をとれば、クラスター化のリスクは大幅に減らせます。そこで重要になるのが、初動対応につながる報告です。報告をできるか否か、もっといえば、報告をしやすいかどうかが成功の鍵を握っているのです。