「フェアにベストの力を発揮」

 受験生にとって悪いことは決してしないし、できない。それが実施主体側の過不足ない本音です。

 それを、受験成績を無効にするとか、まがりなりにも「受験生」であった人間の行動に対して「警察を呼ぶ」などというのも、大変なことです。

 まして「受験生が逮捕される」など、前代未聞。

 大学にとっても入試センターにとっても、凄まじい疲弊とダメージを与えている。およそ報道はそうしたことに無関心ですが、ここでは強調しておきます。

 その観点から、この事件をタイムラインに沿って振り返ってみます。

 2021年1月16日、テスト初日最初の科目は「地理歴史・公民」でした。

第1日

地理歴史・公民 9:30-11:40

 受験生は朝の9時30分から11時40分まで、2時間以上の長時間テストを受けるスケジュールです。

 お昼休みを挟んで午後になると

国語 13:00-14:10

 これは13時に「解答はじめ!」となるという話であって、各試験室に受験生が入り、所定の手続きを行い、問題用紙や解答用紙が配られ・・・というのは12時台に30分程度の時間をかけて行われた後のことになります。

 つまり、午前のテストの後、1時間20分お昼休みがあるのではなく、極めて短い昼食休憩の後、監督者も受験生も再び試験会場の密室に閉じこめられる超タイトなスケジュールであることを確認しておきましょう。

 国語の試験が終わった後も同様で、休みそのものは大して長くなく

英語(筆記)   15:10-16:30
英語(リスニング)17:10-18:10

 朝の9時半にスタートした試験の「解答終了」だけでも夕方の6時を過ぎ、答案の回収と確認などを併せると、受験生が解放されるのも6時半頃。

 試験会場スタッフはその後夜遅くまで、翌日の準備に追われ、2日目も早朝から細かなスケジュールが組み立てられている・・・。