日本のイージス・アショア購入で米軍が大喜びの理由

 中国海洋戦力が南シナ海、そして東シナ海で軍事的優勢を手にしつつある。アメリカとしては、東アジアでの軍事的優勢を維持するために、それらの中国海洋戦力を抑制できるような態勢を確保しなければならない状況に直面している。

地の利は中国にあり

 アメリカと中国が軍事衝突する場合、戦域は南シナ海あるいは東シナ海、そして場合によっては西太平洋ということになる。

 つまり、中国軍にとっては、西太平洋を南シナ海や東シナ海に接近してくるアメリカ軍を、自国領土に近接している海域やその上空で待ち受ける形となる。

 逆にアメリカ軍は、日本を本拠地にしている第7艦隊や空軍(三沢基地、嘉手納基地、横田基地)ならびに海兵隊(岩国基地)の航空部隊以外は、グアム、ハワイ、そして米本土から太平洋を越えて南シナ海や東シナ海に兵力を投入しなければならない。

 したがって、「過酷な距離」と称される不利な軍事的条件を課せられているアメリカ軍に対して、中国軍が地の利を手にしていることは明白である。

 中国がハワイやアラスカやアメリカ西海岸に侵攻する場合には、そのような立場は逆転するが、中国側にはアメリカ領域に侵攻する理由は全く見当たらない。しかし、これまで長きにわたって東アジアでの軍事的優勢を手にしてきたアメリカ側には、その既得権益を確保しておくためには中国との軍事的対決も辞さないという強い動機が存在する。


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