図星だったのか? ロシア政府を怒らせた私の論考

ロシアの首都モスクワで、日本への北方領土返還に関する協議の中止を求め抗議デモを行う人々(2019年1月20日撮影、資料写真)。(c)Alexander NEMENOV / AFP〔AFPBB News〕

(数多 久遠:小説家、軍事評論家)

 2019年1月23日にJBpressに掲載された拙論「誰も指摘しない北方領土の軍事的価値」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55232)に、意外なところから反応がありました。ロシアのメディア、「スプートニク」や「タス通信」などです。

 まず、スプートニクは2月5日に以下の記事を掲載しました。

・「南クリル(筆者注:北方領土のロシア語表記)への米ミサイル配備に関する日本のマスコミの記事は不適切であり、露日交渉の助けにはならない=駐日ロシア大使」
https://jp.sputniknews.com/russia/201902055888509/

 スプートニクは、ロシアの政府系メディアで、ソ連時代にラジオを使って行っていた対外宣伝の流れを汲んでいます。当然、そこで報道される内容は、ロシア政府の意向に沿ったものだと言えます。しかも、この記事は、ガルージン駐日ロシア大使のコメントを報じたものであり、明確にロシア政府の意思と言えるでしょう。

 タス通信(正式名称は「イタルタス通信」)は、ソ連時代からあるロシアの100%国営通信社で、こちらは歴史が長いため知っている方も多いでしょう。タス通信は、拙論を受けて2月5日に以下のように報じました(こちらはロシア語です)。

・「専門家は、南クリルにアメリカのミサイル防衛を展開する必要はないと述べる」
https://tass.ru/mezhdunarodnaya-panorama/6080172

 筆者は 北方領土交渉が4島一括返還には遠く及ばない条件で妥結する可能性が高いことを踏まえ、ロシアが軍事的価値を強く認めているため「2島+アルファ」となることも致し方ないかもしれないことを日本の読者に説明する意図で、「誰も指摘しない北方領土の軍事的価値」を書きました。そのため、ロシアにとっては喜ばしい記事だろうと考えていました。


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