トランプ「ツイッターブロック違憲判決」が示すもの

サウジ皇太子と握手して批判を浴びるトランプ、誰からも批判されない安倍首相

 第三に、行政権に対する監視については、議会もまた、裁判所や州に負けてはいない。上院のジム・リッシュ外交委員長は10日、アメリカとサウジアラビアの関係を見直す法案(Saudi Arabia Diplomatic Review Act)を提出した。これは、サウジ記者の殺害事件などの人権問題を念頭に、サウジの人権問題が改善されないかぎり、王室メンバーの入国制限(ビザ発給制限)などを図る内容である。

 トランプ与党の共和党議員から、このような法案が提出されるところに、三権分立に基づくアメリカの民主主義の底力がある。上院は、先月もサウジなどへの武器(80億ドル相当)を売却することを阻止する法案を可決させている。この法案は大統領の拒否権に遭い、武器売却は阻止できなかったが、共和党が多数を占める上院での議決である。まさに、モンテスキュー思想が体現されているのである。

 サウジ記者殺害事件を調査した国連のカラマール特別報告者は、9日にロンドンで行われた事件に関するシンポジウムの場で、大阪でのG20首脳会議でトランプ大統領がサウジのムハンマド皇太子と握手を交わしたことに不快感を示し、各国が真相究明を行うように求めた。

 安倍首相もまたサウジの皇太子と握手しているが、日本では政治家も、マスコミも識者も国民も、誰も問題にすらしない。与党議員が議会でこの問題を取り上げるアメリカのほうが、沈黙の日本よりも、民主主義、そして基本的人権の擁護という点で遙かに健全である。

(舛添 要一)


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