降って湧いたか、共和党の策謀か

 新型コロナウイルス禍が去らぬ米国。

 感染拡大阻止が思うようにいかないドナルド・トランプ大統領は側近にそそのかされて(?)その矛先を中国に向けた。

 発生源が中国・武漢であることに加えて習近平国家主席がメンツを重んじてか2週間も放置していた疑惑。

 さらに感染防止のためのマスクや医療機器を確保するために通報を遅らせたとの疑惑まで飛び出した。米国内の反中気運はいやが上にも高まっている。

 再選に向けた「経済・景気のトランプ」という金看板が新型ウイルス禍で地に落ちることだけは避けたいトランプ氏。

 そのためには一日も早く経済活動を再開させたいのだが、再開すれば感染が拡大するのは火を見るより明らか。

 5月に入って公約通り、非常事態宣言を解除し、経済活動を一部再開したが、このままだと、感染拡大は6月末には現在の2倍になりそうだという予測がトランプ政権内部から出ている。

 そこで中国叩きに出たが、中国の猛反発であまり効果はなさそうだ。それではとばかり、中国に甘いのは誰か、と言い出した。

 民主党大統領候補が確定しているジョー・バイデン前副大統領だ、と矛先をバイデン氏に向けた。

「とにかくトランプ氏は新型ウイルス禍の真っ只中でも頭にあるのは11月の大統領選での再選」(主要メディアのホワイトハウス担当記者)だという。

 そのためには、現在、支持率でかなりリードされているバイデン氏の弱点を見つけ出して、正式指名までに叩きのめしておこうというわけだ。

 その最中、降って湧いたように出てきたのがバイデン氏のセクハラ疑惑だ。