おわりに:
ジャパン・ハウスよりも日本理解を助ける

 マルコ・ポーロは日本に来たことはなかったが、聞き伝えを「黄金の島 ジパング」として紹介し、宣教師たちの日本行きに貢献した。

 マルコ・ポーロは「君主は、すべて純金で覆われた、非常に大きな宮殿を持っている。われわれが家や教会の屋根を鉛板でふくように、この国では宮殿の屋根を全部純金でふいている。その価値は、とても数量で計り得ない。さらに、たくさんある部屋は、これまた床を指二本の厚みのある純金で敷きつめている。このほか広間や窓も、同じようにことごとく金で飾りたてられている。実際、この宮殿の計り知れぬ豪華さは、いかに説明しても想像の域を脱したもの」と紹介した。

 中国の「魏志倭人伝」以来、日本について伝えられた、清潔、人の好さなどが拡大解釈されてついに、夢の国・黄金島になってしまったに違いない。

 それはともかくとして、今日でも「日本の真の姿」が外国であまり知られていない。

 慰安婦連行や南京虐殺など中韓の偽宣伝で、全く逆にダーティー・イメージの日本となっている。

 こうしたことから政府は多大の予算を積んで「ジャパン・ハウス」をロサンゼルスやロンドンなどに開設し広報に努めるようにした。

 しかし、日本辱めに得意な外務省のこと、案の定ジャパン・ハウスはほとんど効果を上げていないと仄聞する。

 むしろ、日本に設置する共同研究施設に外国からやって来る研究者たちの日本体験や見聞の方が、日本の普段の姿をとらえ、ストレートにそれぞれの国に伝わり、現代版ジパングとして日本株の向上に役立つに違いない。

 日本が力まずともスイスやスウェーデンなどのように、日本は国際貢献する国で、「守るべき国」として高い優先順におかれれば、安全保障に寄与すること必定である。

(森 清勇)